吃音症を抱えている人がラクに生きるヒント

吃音症と”共生”し、吃音の悩みを乗り越えていくためのブログ

助けを求めることをいとわない

あなたは、何でも一人で抱え込み過ぎてはいないでしょうか?

 

吃音者は、人に話すことに抵抗を感じてしまうので、

人に助けを求めることが苦手なのは仕方のないことだと思います。

 

 

しかし、困ったことや悩みを一人で抱え込んで我慢することは、

本当に辛く、苦しくて孤独です。

 

ひょっとすると心のどこかで、

「自分だけが我慢すれば、それだけで済む話だから…」

と思っていませんか?

 

 

その気持ちは同じ道を歩んできた私としては、痛いほど分かるのですが、

それは、立派な”自己犠牲”なのです。

 

ここであなたに伝えたいおきたいことは、

 

 

 

あなたが、自分自身のことを大切にしなければ

一体”誰が”あなたのことを大切にしてくれるでしょうか?

 

 

ということです。

自分自身を本当の意味で救うことが出来るのは「自分だけ」です。

 

 

 何か心の中に溜め込んでいて、

そのモヤモヤがいつまで経っても晴れないのなら、

思い切って、周りの人に相談してみましょう。

 

 

 

助けを求めることは、

「あなたらしく生きるため」にとても大切なことなのですから。

 

 

 

 

別に吃音者でなくとも、

全ての人は他の人の助けがないと生きてはいけません。

 

経済的・精神的自立をしている人でも、

 

衣食住、電気、水道、電波、病気の治療など、

「一人の力ではどうにもできないこと」を他の人の支えをもらって生きています。

 

 

そして、私たち吃音者はそれが「吃音症」である限り、

人一倍周りの人の助け・支えが必要だということをどうか忘れないで下さい。

 

 

「助けをもらわないと上手く生きられない自分は、弱いのではないでしょうか?」

 

こんな声が聞こえてきますので、

あえてその言葉に答えさせてもらうのならば、

 

 

 

「ええ、そうですとも。

確かに弱いのかもしれません。私たち吃音者は。

 

でも、別に弱くてもいいのではないでしょうか?

 

私たちは、自分なりに”できること”を精一杯やっているのです。

他の人にとやかく言われる筋合いはありません。

 

 

それに、弱さの原因は吃音症という”精神障害”であって

”本人自身の強さ・弱さ”とは全く無関係なのです。」

 

 

 

 

誰もが強くたくましく生きられるわけではありません。

 

身体障がい者であれば、一般的な日常生活を一人で送ることが出来ません。

 

しかし、彼(女)らは、そんな自分を恥じる必要があるでしょうか?

 

「自分は弱くてダメな人間だ…」

そんなこと思う必要はないことは、あなたも直ぐに分かると思います。

 

 

精神障がい者も形は違えど、根本的には同じです。

見えにくくて誤解もされやすいですが、

”治療可能”という大きな光もあります。

 

 

「自分は障がい者なのだから、助けを求めることは自然なことである」

と、自分のありのままを認め、

周りの助けを積極的に借りていく努力をしていきましょう。

 

 

周りの人も、あなたから助けを求められて嬉しいはずですし、

あなた自身も徐々に

吃音症は、自分だけの悩みではないんだ」

 

と孤独感が無くなっていくでしょう。