吃音症を抱えている人がラクに生きるヒント

吃音症と”共生”し、吃音の悩みを乗り越えていくためのブログ

話す体制を整える

あなたは、話すときに”自分のペース”で話すことが出来ているでしょうか?

 

吃音者は、特に話をする時に、「相手がどう思っているのか」に敏感になりますので、

相手を不愉快にさせないために、とにかく相手に合わせようとしてしまいます。

 

 

どもらないように気を付けて、

どもった時には、出来るだけ早く言葉が出てくるように一生懸命発声する努力をし、

とにかく、相手の話すスペースに合わせる…

 

 

それは、少し話すだけで疲れてしまうのは当たり前のことですよね。

 

最初は、冷静に話をしようとしても、

 

いざ実際に話をする場面になると、

頭が真っ白になり、上手く話せない上に酷く疲弊して、

「自己嫌悪」に陥ることがあなたにも良くあるのではないでしょうか。

 

 

 

まず、大切なことは、

周りの人と同じように話そうとしないことです。

 

 

吃音者は、とにかく吃音を隠して、「普通の人」を取り繕うとしてしまいます。

 

それは、社会を生きる上では、当たり前の感情なのですが、

それでは、結果的に「自分で自分を否定して」苦しめることになってしまいます。

 

 

前にも言いましたが、吃音症は言語障害です。

 

障害とは、自分では”コントロール不可能”な活動の妨げなのです。

 

 

 

自分は現時点では上手く話すことが困難である。

 

 

 

ということを、いち早く認めてしまうことが、

吃音の苦しみから抜け出す第一歩となるでしょう。

 

 

 

相手のことを考えてはいけない

ということではないのですが、

 

 

話すときは、とにかく自分のペースで

 

「言いたいことを伝える」

ということを唯一の目的として、

 

 

上手く話そうとか、

どもらずに話そうとか、

 

そういうことをあまり考えずに話をした方が、ラクに話すことが出来ます。

 

 

 

 

もし、自分のペースで話している時に、

相手が、不機嫌になったり、そのことを指摘してきたりしてきたら、

 

その人は”協調性”がない人だと割り切る努力をしましょう。

 

 

 

 

世の中には、あなたのように思いやりがあって、

思慮分別がある人ばかりではありません。

 

 

そういう人を相手にすると、当然あなたは嫌な気持ちになるでしょうが、

そこで<自分の話し方・ペース>を取り乱してしまうのは自分のためになりません。

 

 

それに、何が何でもあなたを否定・批判してくる人はごく稀です。

(そのような人は、おそらく誰に対しても”同じような”態度をとっています。

あなただけを、という人は一人もいないはずです。

 

 

 

 多くの人は話せば分かってくれます。

 

 

 

あなたがやるべきことは、

自分のペースで、

「上手く言えなくてもいいから、思いはしっかり伝える」

という意思を持って話すだけです。

 

 

 周りに流されずに、自分の話し方を最後まで貫けるようになると、

 不思議と、自分に自信が持てるようになり、

 

 

自分はこれでいい。

 

 

と思えるようになるでしょう。

 

 

 

それこそが、「吃音症の自分」を受け入れるということであり、

吃音と”共に生きていく”ということなのです。