自分の心の内に従って生きること
吃音症を乗り越えていくためには、
周りの人の助けを借りることが必要だということはお話ししました。
しかし、ただ周りの人の思いのままに、
その人たちの期待に応えようとし過ぎてはいけません。
他者の言葉はあくまでも「サポート・支え」程度に。
あなたが自信を持って行動していくための”活力源”
として使わせてもらえばいいのです。
例え、普段とてもサポートしてくれる人のアドバイスだとしても、
自分のやりたいこととズレていたら、
自分の思いを優先すればいいのです。
何度も繰り返しますが、
非吃音者には、知識なしに吃音者を理解することは不可能ですので、
大切な言うべきことがあれば、
そこはエネルギーを使ってでもしっかりと相手に伝えましょう。
「その気持ちはありがたいのだけど、私は○○したいと思っているの」
とか、
「いつもお世話になっていてとても感謝しているのだけど、
私が特にあなたにサポートしてもらいたいは、○○なの」
相手の配慮・気遣いに感謝の気持ちを伝えつつ、
でも私の気持ちは少し違うということを正直に伝えるのです。
相手のアドバイスを真摯受け止めて聞くこと。
それをした上で、
自分の心の内に従って生きること。
この”絶妙なバランス”が
吃音者が自分らしく生きていくためには大切になってきます。
そのためには、吃音症に対する”正しい理解”を深めること。
そして、「自分の吃音の症状」をしっかりと認識し、冷静に理解することです。
後者は自分と向き合いながら、少しづつやっていくよりないのですが、
前者は、情報さえあれば直ぐに取り入れることが出来ます。
本ブログが、
あなたが”正しい”理解をされるための一助となれば…
というのが、私の思いです。