吃音症を抱えている人がラクに生きるヒント

吃音症と”共生”し、吃音の悩みを乗り越えていくためのブログ

不快感を肯定していく

吃音の悩みはそう簡単に消えるものではありません。

 

正しい知識を得て、

前向きに生き始めることができても、重要なのはそこからです。

 

吃音は自分の”コントロール外”にありますから、

どもる自分を肯定しようとしても、中々上手くいかないことが多いです。

 

 

 

「どもっても別にいいんだ…」

「他の人と違ってもいい…」

 

そう自分に言い聞かせても、

心の中で、「それは気休めに過ぎない…」と思ってしまうことも多いでしょう。

 

 

 

自分を受け入れることはそう簡単ではありません。

 

吃音者にとって、自分の吃音は”劣等コンプレックス”ですから、

まずは、その認識を少しずつ”融解”させていくよりないのです。

 

 

 

 

では、まずどこから始めていけばよいのか?

どうすれば、前に進んでいけるのか?

 

自分を好きになれるのか?

 

 

 

私は、即効性のある具体的な解決策はないと思っています。

もし、仮にあるとすれば、”吃音者”なんて肩書きはこの世に存在しないでしょうから。

 

 

しかし、それでも、私たち吃音者は確実に前に進む努力をしていくべきですし、

それが可能だと思っています。

 

 

 

まずは、自分がどもった時の”不快感”を肯定していくことです。

 

 

 

どういうことかと言いますと、

 

 

自分がどもって恥をかいたり、上手く会話が出来なかった時。

 

自分が”嫌な思い”をした時です。

 

 

その時に、

「あ~なんでいつもこうなるんだ…」

「吃音なんて無くなればいいのに…」

 

 

そういった心の声を、

 

 

「まあどもるのはしょうがないよね。

そして、どもった時に毎回抱くこの”不快感”も自然なことだ。

 

でも、吃音と向き合い、受け入れことが出来れば、

きっとこの不快感も薄れていくはずだから、前向きに生きていこう。

きっと大丈夫。」

 

 

 

こういった声に変えていくことが、”改善の道”につながっていきます。

 

自分の「体の反応」を柔和に受け止めるのです。

 

 

そして、その不快感を

 

吃音のせいでも、

自分のせいでも、

相手のせいにするでもなく、

 

 

ただ、どもるのは”私の一部”だからしょうがないと受け止めるのです。

 

 

 

一朝一夕でなんとかなる話ではありませんが、

 

吃音のせいでも、誰のせいにでもせず、

ただ、「自己受容」を持って強く生きること。

 

 

 

何気ない日常の中で、自分を受け入れ、強く生き続けること。

 

「自分の未来」を信じてたくましく生きましょう。

 

 

 

それは、吃音者に限らず、

生きている者が”活き活き”と前向きに生きていくための「人生の課題」なのですから。