吃音症を抱えている人がラクに生きるヒント

吃音症と”共生”し、吃音の悩みを乗り越えていくためのブログ

吃音者は自信が無くて当然

吃音者は、吃音生活を続けていく中で、

自信を少しづつ失っていく傾向があります。

 

 

 

同じような能力を持っている非吃音者がいるとして、

吃音者の人は、その人よりも自信を持てないことがほとんどでしょう。

 

”自分の能力に関係なく”、自分を卑下してしまうのです。

 

 

もっと言えば、

「自分」という存在を人よりも軽く見てしまっている

 

のです。

 

 

 

 

「自分なんて、別にいなくてもいい…」

 

 

 

 

そんなことを考えてしまったことはありませんか?

 

これは、超ネガティブになってしまった時の一例ですが、

この思考は、看過できるものではありませんので、

できるだけ、「自分を卑下する」思考パターンを変えていくことがとても大切です。

 

 

 

 

今回は、そのための原因追及

「なぜ、私たち吃音者は自信が持てないのか?」

を掘り下げていきます。

 

 

 

相手に認めてもらう、受け入れてもらうことにおいて、

 

相手に話す → 聞いてもらう → 返答してもらう

 

という行動プロセスは必須レベルになってきます。

 

 

 

私たち人間は、一人で生きていくことが出来ませんから、

どうしたって、他者と関わる必要があり、

”他者の支え”が必要だからです。

 

 

もちろん、会話だけではなく、

「行動で示す」ことももちろんありますので、

 

会話が全てというわけではありませんが、

 

初対面の人とは、必ず「会話」から始まります。

行動で示すことができるのは、ある程度の”信頼”が得られてからです。

 

 

また、行動で示すというのは、時間を結構要することが多いですが、

会話の場合は、吃音という概念をなくせば、早ければ数秒で終わります。

 

しっかりと話し合うことで、誤解を生むことも少なくなります。

 

 

ですので、「話せば分かる」という言葉があるように、

話し上手な人が自信があるのはある意味当然なのです。

 

 

 

自信があるというのは、

「自分は、この先も生きていける…!」という確信の”表れ”なのです。

 

 

 

話すことにコンプレックスを抱えている吃音者が自信を持てないのは、

ある意味で当然のことなのです。

 

最も効率的で、社会で生きていくために必須な「話す」という行為を、

苦手に感じているのですから。

 

 

 

相手に上手く伝えられなくて、

相手を怒らせたり、誤解させたりしたことはありませんか?

 

 

頑張って話したのにぼそぼそ声になって、

相手に聞こえず、結果的に相手に無視されたことはありませんか?

 

 

言いたかったことがあったけど、どもるのが怖くて、

言いたい気持ちを押し殺したことはありませんか?

 

 

 

 

私は、何度もあります。それこそ数えきれないほどの経験を。

 

 

 

あなたも同じような経験をきっとされているはずです。

 

 

 

 

このような、自分ではどうすることも出来ない”理不尽な経験”をし続けて、

自分に自信を持てるはずがありません。

 

 

 

 

しかし、あなた自身「このままでいい」とは思っていないはずです。

 

「吃音者は自信が無くて当然」

 

 

このことをまずは受け入れてしまいましょう。

今の自分の現状を悲観せず、そのまま受け入れることが前に進むための最初の大きな一歩です。

 

 

受け入れたからと言って、吃音が治るわけではありませんが、

とにかく、「自分にできることをやっていくこと」

私たちにはそれしかできません。

 

 

「どもり」と「自信」は結構”密接”にかかわっていますので、

 

 

一から自信をつけていくつもりで、

無理せず、自分のペースで自分を生きてください。

 

 

 

職業的なスキルで、社会的に認められる(収入が得られる)ものがあると、

それも「自信」に繋がっていきます

 

 

”何かを極める”努力も同時にやっていくと、

吃音の早期克服につながっていくでしょう。