吃音症を抱えている人がラクに生きるヒント

吃音症と”共生”し、吃音の悩みを乗り越えていくためのブログ

応援される自分であり続ける

 吃音者は、どもることに対して悩んでいますが、

 

本当の悩みは、どもりが派生して及ぼされる「人間関係」に苦しんでいるのです。

 

 

どもりによって上手く伝えられない

 

他のスラスラと自分の気持ちを思いのままに口に出して話している非吃音者と比べて、劣等感を感じることは仕方のないことです。

 

 

 

 

それだけならまだいいのですが、

 

 

吃音者の本当の辛さはやはり”孤独”です。

 

それは、突き詰めると人間嫌い”

 

 

 

言葉のキャッチボールが自分の意志とは反対に上手く出来ない。

 

そうして、対人関係のトラブルや、不仲を経験していくことで、

 

 

「他者は自分を嫌っている。」

「自分だけをのけ者にする。」

 

というもどかしさと怒り、

 

 

「自分は、他者に迷惑をかけるから関わらない方が良い。」

「なぜ、自分は生きているのか。」

 

という無力感。

 

 

 

 

そういう気持ちが高まり、

 

「他人と関わりたくない」という気持ちが強まっていってしまうのです。

 

吃音者ならば、その人の生活環境、人間関係によっては、

このような”窮地”に陥ってしまうことがあるでしょう。

(私も窮地に押しつぶされる日々でした)

 

 

 

あえて人間嫌いを”窮地”と厳しく言います。

 

もしも、あなたも今そのような状況だったとしても、

深刻に受け止める必要はありません。

 

 

引きこもりの人は、人間嫌いの最たる者ですから、

 

あなただけでも、吃音者だけでもなく、

個々のそれぞれの悩みやトラウマが引き金となって、人間嫌いになる人は少なくありません。

 

 

 

しかし、一つだけ申しておくならば、

人間嫌いの人は、絶対に「幸せ」になることは出来ません。

 

 

幸福感のほとんどは他者との間に生まれますから、

孤独はやはり寂しく、辛いのです。

 

 

 

 

 

では、私たち吃音者には一体何ができるのでしょうか?

 

 

 

 

 

話すことに制限がかかるので、「トーク力」で他者と仲良くなることは難しいでしょう。

 

 

私が思う、吃音者が人間嫌いを克服していくーーー

 

 

その突破口になることは、

「応援される自分になる」ことだと思います。

 

 

これまでの記事でもお話ししましたが、

吃音者はその重さ問わず”障害者”の部類に入ります。

 

身体障害者を想像してもらえれば分かるように、

障害者とは、「頑張っても出来ないことがある人」なのです。

 

 

吃音者で言えば、どもること、緊張すると喋れなくなることは頑張っても変えることはできません。

 

であれば、出来ないことを無理矢理頑張る必要はありません。

 

無理して人間関係を作る必要はありません。

 

 

 

ただ、前に進む一歩として、

あなたの目の前にいる身近な人。

あなたにとって大切な人。

 

その人たちに「応援」される自分になること。

 

 

 

そのために、

 

色々辛いこと、苦しいことがあっても、「前向きに生きる」ことを忘れない。

そして、プライドは捨てて困ったことがあれば、相談に乗ってもらう。

その人にできることがあれば、遠慮なく助けてもらう。

 

 

それは、甘えではありません。

「助け合い」なのです。

 

 

他者と悩みを共有できれば、それはもはや悩みではなくなります。

 

 

苦しみの気持ちが和らぎ、

 

自分を、

そして相手を、

少しづつ好きになっていくでしょう。

 

 

”挑戦する心”を持ち続ければ、

人間嫌いもゆるやかに消えていくでしょう。

 

 

 

「あなたの幸せ」はきっとその先にあります。

 

 

だから、どうか諦めずに、

もがき続けて、

 

苦しんでも、前に進んでくださいね。